昨今、SEO界隈ではサイトの「権威性」(Authority)が重要視されてきています。
「何が書かれているか」というコンテンツ自体の質はもちろん、「『誰が』書いているか」ということも重要だ、と言われるようになってきました。
参考: 2023年後半のSEO各アルゴリズムアップデートについて解説
この「サイトの権威性」については、様々なレベルや範囲でチェックされています。
たとえば、昨今ではYMYL( = Your Money, Your Life)と呼ばれる、お金関連、医療健康・法律関連ジャンルのサイトでは、権威性のある公的な機関や専門家、または大手サイトが上位表示されやすくなっています。
この権威性の判断には
などの評価が基準として行われていると言われています。
では、その他一般的なサイトであっても「著者情報」をサイトに記載することはSEO的に有効と言えるのでしょうか?
専門家や有名人でなければ、著者情報が有効に働くことはないのでしょうか?
そもそも、googleは著者情報を読み取ることが可能なのでしょうか。
また著者情報を送ることがプラス評価になるとしたら、どのように記述するのが効果的なのでしょうか…?
最初に結論をお答えしたうえで以下、解説していきます。
目次
結論: SEO的に著者情報の記載は「有効」
結論として、著者情報を記載することは有効です。
厳密に言えば、現在では「おそらく有効である」と呼べる程度の効果ですが
少なくとも、SEO的にマイナスとなることはないでしょう。
1つ注意点として、以前ではこの「著者情報」とはgoogle+(google plus)というSNSでの情報を指していました。
サイトにて、[rel=”author”]のリンク先を`作成者のGoogle+ページへとし、クローラーへサイト作成者の情報を伝えていたのです。(google authership)
しかし、Google+は2019年4月2日にサービス自体が終了することが決定しています。
一般ユーザー(個人)向け Google+ は 2019 年 4 月 2 日にサービスを終了します – Google+ ヘルプ
したがって、Google+の著者情報という意味では、現時点では全く無意味となっています。
そうではなく、Google+以外の手段を用いてクローラーへコンテンツ作成者の情報を伝えることは今後もSEO的にプラスの効果を見込むことができます。
以下からは、その根拠をご説明いたします。
googleはコンテンツ著者を認識することができる
以前では、「googleはコンテンツ著者を認識することはできない」との認識が主流でした。
「コンテンツの著者は全く順位と関係ない、見てもいない」/Google発言
(公開日: 2016/07/12)
しかし最近になって誰が作ったか = コンテンツ作成者の「評判」が重要視されるようになってきました。
「誰がコンテンツの作成者であるか?」がSEOにとって非常に重要になってきている!│海外最新SEO情報ブログ
(公開日: 2018.08.16)
google公式ガイドラインによるとgoogleは誰がこのページを書いたか、責任者は誰かということを認識することが出来るようになっています。
たとえばコーポレートサイトでは「会社情報」「About Us」「Members」などのコンテンツが置いてあることが通常でしょう。
(なければ作るべき、とガイドラインでは示唆されています)
googleはこのページのコンテンツから著者情報・運営者情報を読み取ったうえでサイト(会社)責任者、コンテンツ作成者・著者執筆者の評判や情報を外部のページやソーシャルメディアから収集し、評価をしているようなのです。
googleはサイト著者情報から、外部での評判を探し照らし合わせている
仮に、内部ページでの情報と外部での評価に違いがあった場合、「外部での著者評判を優先する」とgoogle公式ガイドライン内「ページ品質評価基準」には記載されています。
(以上、searchquality-evaluator-guidelines.pdf
の2.6 Reputation of the Website or Creator of the Main Contentを参考)
「外部の評価からサイト評価を決定されるならわざわざ自サイトに著者情報を記述する必要はないのでは?」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、自サイトに著者情報記述がない場合、照らし合わせる元の著者情報がなくGoogleが外部での評判を見つけにくくなってしまうのです。
可能な限り、クローラーに見つけやすい形で自サイトに著者情報を記述しておくことでSEO的にも著者の評判が反映されやすくなるでしょう。
「構造化マークアップ」でSEO的に有利な形で著者情報を記述するのが理想的
構造化マークアップとは
では、どのような形で自サイトに著者情報を記述するのがSEO上有効なのでしょうか。
その答えは「構造化マークアップ」という方法で記述し、プロフィール情報・著者情報をクローラーに伝えることです。
構造化マークアップとはHTMLに対し、クローラーに向けた情報を付加してマークアップを行うことを指します。
もちろん、通常のHTMLデータもクローラーによって読み取られています。
しかし、構造化マークアップ により「特別な意味」をそれぞれのタグに持たせて記述することが可能になるのです。
コンテンツの著者が誰なのかを Google に伝えるために、著者のプロフィールページを作り構造化データでマークアップすることを Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)は推奨しました。
Google+の著者情報なきあと、コンテンツ著者をGoogleに伝えるにはプロフィールページの構造化データが役立つかも | 海外SEO情報ブログ
構造化マークアップ記述の方法|schema、JSON-LDおよびwordpressプラグイン
構造化マークアップには、schema.orgという団体の定める方法でマークアップを行う必要があります。
schemaが定める構造化マークアップの方法にはいくつか形式があり、HTMLの該当箇所のタグにclass属性等として箇所にメタデータを挿入をしていく、“microdata”方式が1つ。
そして該当箇所とは関係なく、HTMLページのどこでも任意の場所にまとめて情報を記述することが可能な、“JSON-LD”方式などがあります。
schema.orgとJSON-LD形式の構造化マークアップについては、下記リンク先にて詳細を参照してください。
最新のSEO事情!schema.orgで構造化マークアップせよ! – Qiita
Googleが勧める、SEOで今注目の2つの技術はJSON-LDとWeb Components | 海外SEO情報ブログ
またWordPressでは、プラグインを利用して構造化データを追加することが可能となっています。
WordPressサイトに構造化データを追加するプラグイン7選 | Workship MAGAZINE(ワークシップマガジン)
このように、理想をいえばクローラーに理解しやすい形である構造化マークアップで著者情報を伝えるのがベストであるといえます。
data-vocabulary構造化データはNG。schema.orgへ移行させる(2020/01/31追記)
古い構造化マークアップの方法として、data-vocabularyという構造化データのボキャブラリがありました。
しかし、Googleが対応終了を宣言したため、推奨方法のschema.orgによる構造化マークアップへと移行させましょう。
リッチリザルトを表示するための data-vocabulary.org 構造化データの利用を 2020 年 4 月 6 日をもって Google は終了します。
data-vocabulary.org でマークアップしていても 4 月 6 日以降は検索結果にリッチリザルトが出なくなります。
data-vocabulary構造化データによるリッチリザルトのサポートをGoogleが終了、schema.orgへの移行を推奨 | 海外SEO情報ブログ
構造化マークアップ「ジェネレーター」で自動的に文法を記述することも可能
下↓のリンク先ジェネレーターより、構造化マークアップ自体を自動的に生成させることも可能です。
(Schema.org文法のメタデータが自動で出力されます。ページのHTML(php)に追記してご活用ください。)
Schema Markup Generator (JSON-LD) | TechnicalSEO.com
リンク先、画面上側の”Which schima.org markup would you like to create ?”のプルダウンメニュー項目にて、「Person」を選択すると自身の情報を構造化データ形式で編集できます。
自動生成ではありませんが、Google公式サイトにも著者情報について、構造化マークアップの例の記載があります。
こちらも併せて、ご活用ください。
著者SNS情報(ソーシャルプロフィール)の伝達については、現在は「ナレッジパネル」が推奨
現在は、著者のSNS情報に関しては、構造化マークアップによる記述(ソーシャルプロフィールマークアップ)はgoogle公式が「サポート外である」との声明を出しています。
今後、著者SNS情報をGoogleに伝達する方法としては、Googleが自動的に収集した著者SNS情報を
ナレッジパネルから修正リクエストを行う、という方法になります。
ただしこのナレッジパネル、web上にある程度、個人(著者自身)の情報がないと、そもそも表示されることがありません。(有名人、有名企業、有名グループなど)
上記ページでは、特に有名な著者ではない場合でもサイトに著者情報を記載するメリットや、形式にこだわらずに掲載していく大切さを述べています。
構造化マークアップ以外にも、プロフィール情報をページに記載する
クローラーは「人間の目」による判断に近づいてきている
構造化マークアップによる著者情報の記述について說明しましたが、単純に「ページに著者プロフィール情報」を記述するというだけでも、著者情報の伝達には役立ちます。
構造化マークアップで記述した内容は、なるべくページ内に訪問者に見える形のテキストとしても同様の内容を表示させておいた方が望ましいです。
先述したように、googleは「会社情報」「About Us」「Members」などのコンテンツから運営者の情報を判断するようになってきています。
このことは、AIによる判断、googleクローラーによる判断が「人間の目」による判断に近づいてきていることの示唆に繋がります。
参考: 最近のGoogle評価アルゴリズムおよびアルゴリズムアップデート動向について: 2023年後半のSEO各アルゴリズムアップデートについて解説
そのため、会社概要などのページは、独立した別ページで作成しておくほうがSEO上は望ましいでしょう。
サイト全体の運営者として示したいのであれば、運営情報のページを作成。
記事の著者を示すのであれば、記事の個別ページに対してクリエイターの情報を記述しておくのが良いでしょう。
たとえばブログやメディアサイトであれば、記事個別ページそれぞれに「ライター」「執筆者」「作成者」などのユーザー情報を置いておくほうが良いと思われます。
WordPressで著者情報を追加する3つの方法(プラグイン・コーディング・ウィジェット)
以下に、WordPressに著者情報を追加する3つの具体的な方法をまとめました。
wordpressでブログ・メディアを運営されている方は上記ページをご参考にしてみてください。
web上に著者情報や組織情報がない/乏しい場合はSEO上意味がないのか?
ここまで読み進めてくださった皆さんには、1つの疑問が湧いているかもしれません。
「自分、あるいは自分の会社/組織はweb上に評判と呼べるような情報が他に書かれていないのだけれど…?」
このように、「情報がない、乏しい」という場合には「評判がない = 名声がない」と判断され、SEOとしては逆にマイナスの評価となってしまうのではないでしょうか?
これに対しては、google公式ガイドライン内に回答があります。
大企業や大きな組織、有名なコンテンツ制作者であれば、webサイトの評判情報を見つけることが期待できるでしょう。
しかし多くの場合、小規模な組織では、Webサイトの評判に関する情報はほとんど、あるいは全く見つからないのが通常です。
このこと(web上で評判が見つからないこと)は、ポジティブまたはネガティブな評判としての判断材料となるものではありません。そもそも、多くの小規模な地元企業やコミュニティ組織で、彼らが「Web」に対して重要度を置くことは、そもそもあまりないでしょう。
オンラインレビューではなく、口コミによって、情報が伝播されることが多いのです。
中小企業や小さな組織(有名でない個人)にとっては、「評判がないこと」は低いページ品質の指標と見なされるべきではありません。
著者意訳: search-quality-evaluator-guidelines.pdf内の2.6.5 What to Do When You Find No Reputation Informationの項目
現実での情報の広がりを考えればわかりますが、中小企業や、小規模な組織あるいは個人で活動されている方にとってweb自体の重要度は、高くないことが多いです。
そういったユーザーでは情報はweb上にあまりないのは当然なこと。
従って、「web上に評判がない、乏しい」からといって、そのことがマイナス評価に繋がる基準にはならないと明言されていました。
SEOは長期的な視点で考えよう
このように、昨今ではgoogleの判断基準がますます人間の基準に近づいてきている感覚があります。
私たち人間の心理として「他者からの評判」を特定の人や組織の評価基準として考えるのは極めて自然なことでしょう。
情報の受け取り手の心理としても「何が書いているか」ということが重要であると同時に、「誰が書いているか」が大きな影響力を与えているのはweb以外の世界でも同様のことです。
たとえば、野球を始めて1,2年の少年が「バッティングは基本の素振りが大切だよ!」と言うことと、イチロー選手が「バッティングは基本の素振りが大切だよ。」と語ることには受け手の印象として、説得力に極めて大きな差が生まれます。
このように、webでも「誰が言うか」が重要な指標として見られる傾向が強まってきました。
しかし仮に、あなたが今は影響力が少ない人物・組織でも将来的には影響力を与えることが出来るようになるかもしれません。
web上で何らかの発信をしていけば評判は生まれてくるものです。
そのときにgoogleに適切に判断をしてもらうためにも自サイトにしっかりと自らの著者情報・運営情報を書いておくことをおすすめいたします。
鈴木 says
初めまして、記事とても参考になりました!
ご質問がありますが、よろしいでしょうか?
記事内で、執筆者と監修者の方がいたとして、執筆者には「”@type”: “Person”」を構造化データとして記述しています。
監修者の方も構造化データとして記述したい場合は、どのようにマークアップするのが適切なのでしょうか?
wizard says
> 鈴木さま
参考にしていただけて、嬉しいです。
また有用なご質問をありがとうございました。
ご質問の件ですが、JSON-LD形式として
また記述先ページは記事ページだとして說明します。
(以下お分かりの点も多いと思いますが、念のため)
まず、「何のページなのか」の属性を記述します。
今回は記事ページなので
大きなページ属性として、@typeの種類を@type: articleとすることがそれです。
その中に入れ子で、「誰がこの記事を書いたのか」「監修をしたのは誰か」を記述します。
著者に対しては属性キーを”author”とし
監修者については”reviewedBy”のキーが使えそうです。
reviewedBy: “このWebページのコンテンツの正確性および完全性を確認した人、または組織。”
Schema.org公式のPersonページ属性一覧から意訳。
具体的なJSON-LDマークアップ例としては
script type=”application/ld+json”
{
“@content”: “http://schema.org”,
“@type”: “article”,
“author”: {
“@type”: “Person”,
“name”: “著者名”,
“url”: “著者プロフィールURL(あれば)”
},
“reviewedBy”: {
“@type”: “Person”,
“name”: “監修者名”,
“url”: “監修者プロフィールURL(あれば)”
},
“url”: “http://記事ページのURL”
}
/script
などという記述で良さそうです。(コメント欄ゆえインデント不可・開閉タグなしで失礼します)
上記はGoogle公式構造化テストツール(Structured Data Testing Tool)でエラーないことを確認しました。
この度はご質問ありがとうございました。またマークアップ方法についても別ページにて記事を書こうと思います。
本回答でご質問が解決されましたら幸いです。
中村 says
とても有益な記事をありがとうございます。質問なのですが、記事の下に書く執筆者、例えば「この記事を書いた人」という所に書く名前は実名じゃないと意味がないですか?名前と言っても、
「実名」「実名っぽい匿名」「イニシャル」「ニックネーム」など色々なパターンがあると思いますが、どんな形であれこういう人が書いたという名前があればSEO的には有利に働くのでしょうか?企業サイトなどをみてもイニシャルたけの記事が結構あったので気になりました。
ちなみに、なぜこのようなことを聞くかというとアドセンスブログを運営していてできれば実名を避けたいと考えているからです。だだ、先日のコアアップデートでかなり順位を下げられてしまったので、このままではいけないと考えこちらの記事に辿りついた状況です。中田様のお知恵を拝借できればと思います。よろしくお願い致します。
wizard says
> 中村さま
鋭いご質問、ありがとうございます。先日のコアアップデート、なかなか強烈なものでしたよね…苦しいところかと思いますが、なんとか挽回を目指していきましょう。
回答ですが、
・「実名」
・「実名っぽい匿名」
・「イニシャル」
・「ニックネーム」
こちらどのような形でも、執筆者名として認識されます。
なぜならば、google公式ガイドラインにも記載がありますが、Googleクローラは執筆者名を認識したあと、「その執筆者名」でGoogle上で「再検索」をかけているからです。
執筆者名での再検索の結果から、
・その執筆者がどのような記事を書いているか
・どのような属性をもっているか
・どれくらい有名か
などを判断しているようなのです。
したがって、実名かどうかが問題ではなく、web上(google検索上)で発見される名前が執筆者名と同一かどうか、が問題となるかと思います。
もしも1サイトしか運営していない場合は名前は何でも構いませんが、多数のサイトを運営している場合や他メディアでの執筆記事がある場合、相互に関連付けたいサイトでは執筆者名を統一表記した方がSEO上の効果があると思います。
なおgoogle上での再検索ということから、名前はなるべく他とかぶらないオリジナルな名称が良いでしょう。
イニシャルではオリジナリティを出しづらいと思いますので、ニックネームのほうが良いかもしれませんね。
付けようとするニックネームで一度検索してみて、他に同一の有名な著者がいない場合には、そのニックネームを付ければOKかと思います。
中村 says
中田様、この度質問をした中村です。
非常に内容の濃い説明をして下さりありがとうございます。
>>
もしも1サイトしか運営していない場合は名前は何でも構いませんが、多数のサイトを運営している場合や他メディアでの執筆記事がある場合、相互に関連付けたいサイトでは執筆者名を統一表記した方がSEO上の効果があると思います。
私の場合、1サイトしか運営していない状況なので、名前を検索しても他との連動性は取れないと思います。ただ、ツイッターに1つだけアカウントがあります。
こちらは現在約450フォロワーほどで、アドセンスサイトと関連性のある内容を日々ツイートしています。(匿名&サイト名のみ)
なので、そちらの名前をサイトと同じニックネームにしようと思います。
確認になってしまい申し訳ないのですが、
サイトとツイッターでニックネームを統一し、サイトのグローバルメニューや記事下などに著者情報を記載する。
自分の場合は、それでSEO的に効果があるということでよろしいのでしょうか?
もちろん、おっしゃったように他と被らない名前にして影響力を広げていくという前提での話すが。
あと、仮にツイッターなど他の連動情報が一切ない場合でも、著者情報を記載するだけで多少なりともSEOの効果があるのかも知っておきたいです。よろしくお願い致します。
wizard says
> 中村さま
お返事をありがとうございます。
そうですね、仮に1サイトのみの場合で、かつ著者が1名、そして他SNS運用をしていない状態であったとしても、SEO効果は「ある」と思っています。
昨今ではGoogleは権威性・専門性を1つの判断材料としているわけですが、この判断材料の中に「誰が言ったか」ということが含まれています。この誰が言ったかということを「明示的に示しておくこと」は重要だと考えています。
サイト全体 = 著者1名となるパターンでも、明示しておくことは大切となるでしょう。
明示することのメリットはクローラーへの利点だけでなく、サイテーションとしての利点もあります。他サイトから指名される際、サイト名のみならず著者名でも指名される可能性があることで、よりサイテーションの恩恵を受けやすくなると考えています。
これはリンク形式での引用のみならず、たとえば特定の業界イベントでの登壇や他メディア・マスコミでの露出も含まれます。(その情報がweb上にある必要はありますが)
ただし、著者名が有名なものでない場合には、単純に「著者名のみを(構造化する等して)記述する」では意味がないでしょう。自分で自分のことを説明する「プロフィール」は必須です。プロフィールや自身の説明が必要になるのは、上記のとおりコンテンツの信頼性を高くするためです。
最近のSEOはテクニカルなテクニック以上に「読者ファースト」が叫ばれています。読者の視点から考えてみても、匿名の人が説明する内容より、「詳しい人」や「特別な背景をもっている人」が説明する方が説得力が増すことはご理解いただけるかと思います。
まとめると、コンテンツやメディアの信頼性を育てるだけでなく、著者としての評判も育てていくとSEO的にプラスになる。コンテンツの質として「信頼性」(権威性)が強く作用するようになってきた、とご認識いただければ幸いです。
正直、即効性のあるSEO施策ではないかもしれませんが、雪だるま式に積み上がり、長期的にはある程度の効果が出てくるものだと思います。
Twitter等のSNSに関しては、Google公式見解としては「シグナルとしていない」となっており、直接の因果関係はないとされています。しかし被リンク獲得やサイテーションには効果が見込めますので、こちらもサイトと同じニックネームで運用していくと良いでしょう。以上、ご参考になれば幸いです。
中村 says
中田様、中村です。
非常に分かりやすい回答をして頂き、ありがとうございました。
頂いた内容を何度も読んで、今後のブログ運営の参考にしたいと思います。
また何かあったときはよろしくお願い致します。