ファッションやコンシューマー向けに商品を販売する際、マーケティング・チャネルとして外せないのがInstagram。
そしてInstagramには、ECサイトと便利に連携させることができる「Instagramショッピング機能・Instagramショップ機能」というものがあります。
このInstagramショッピング機能を活用すれば、InstagramはECにおける販売促進の強力なツールとなるでしょう。
以下に、Instagramのショッピング機能についてまとめさせていただきます。
目次
2つのInstagramショッピング機能。どちらも「ECサイトと連携」にとどまり、Instagram内ショッピング完結は未だ不可
「Instagramショッピング」の定義ですが、Instagram公式サイトによると
Instagramショッピングとは、アプリのさまざまな場所で見かけた写真や動画に写っている商品を、利用者がすぐに購入できるようにする機能です。
となっています。
Instagramのショッピング機能には、以下の2つの種類があります。
- Shop Now(Instagramショッピング機能)
= 商品をタグ付けして、Instagramでシームレスに商品を購入可能とする機能 - Instagramショップ
= Instagram内でショップを開設する機能。ただし決済機能はない
の2つです。
一般的には、1番目の「Shop Now」の商品へのタグ付け機能のことをInstagramショッピング機能と呼ぶようですが、2020年5月から日本において実装された「Instagramショップ」という新しいショップ開設機能もあります。
現段階においては、2つの機能どちらも「ECサイトとの連携を強化」にとどまります。
(Instagram内でショッピング完結できると言うことではない)
したがって、現状Instagramで商品販売機能をもたせようと思うと、どちらにおいても外部にECサイトを保有することが必須になります。
しかし、現状ではInstagramに決済機能などが無いため、Instagramショップから外部ECにジャンプさせるという仕組みになっているようですね。
1: Shop Now(Instagramショッピング機能): 2018年〜日本実装
「Instagramの投稿画像から、ECサイトに直接ジャンプできる」という、商品へのタグ付け機能。
シームレスに購入体験できるので、まるでinstagram内で購入しているように体験できます。
画像引用: Instagramショップが日本でも利用可能に | Instagram for Business
実装には、Instagramをビジネスアカウントにしていること、Facebookページと連携させることが必要になります。
参考: Instagramショッピング機能(Shop Now)を導入・設定する方法をわかりやすく解説
BASEの場合: Instagram販売App | BASEの新しいかたち。
2: Instagramショップ : 2020年5月〜日本実装
FaceBookのビジネスアカウント・カタログ機能と連携して、Instagramから直接、商品を販売する機能です。
まさしく、「Instagramの中でショップを開設する」という機能になっています。
米国ではInstagram内から直接販売ができ、決済までInstagram内で完結しますが、日本では決済未対応です。
新登場のショップは、利用者を引き込むフルスクリーンのオンラインストアです。ネイティブなショッピング環境でブランドのストーリーを伝えるとともに、商品を見つけてもらうことができます。
(中略)
日本では、注文するとアプリ外のビジネスが保有するWebサイトに遷移し、商品を購入することができます。*チェックアウト機能は現在日本ではご利用いただけません。
画像及びテキスト引用: Instagramショップが新登場: 新しいオンラインショッピング体験 | Instagram for Business
このように、現状では決済機能も日本では未対応と、あまり大きな変化とはなっていません。
訴求ポイントも、「フルスクリーン」というUI面にとどまっています。
しかし、米国では既に決済も含めてInstagram内でショップ機能を完結させているよう。
このことから、InstagramがECプラットフォーム化を進めていることが分かります。
日本でもInstagram内で販売者がショップを開設でき、フォロワーにInstagram内で直接販売・決済まで完結できるようになるのは時間の問題でしょう。
参考: インスタグラム、新しい「ショップ」タブを追加:ECプラットフォーム化が進む | DIGIDAY[日本版]
D2Cの文脈としても、より存在感を増してきたInstagram。
新たなEC/ショッピングカートとしての代替・選択肢となってくる可能性もあり、今後が楽しみです。
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