最近、No-Code(ノーコード)による制作が流行っていますね。
今回は最近のNo-Code制作の流れと、Webサイト制作におけるNo-Codeの実態・方法をお伝えしたいと思います。
目次
最近流行しているWebアプリ開発における “No Code” 制作とは
No-Codeとは、文字通り「コーディング不要」とする制作活動のこと。
No-Codeツールを利用し、コーディングをせずにアプリケーションやwebサイトを作ってしまうのです。
近年、No-Codeツール、APIの公開、データベース等との連携ツールが増えてきたことから市民権を獲得し、海外ではNo-Codeによる制作が主流となってきています。
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Webアプリケーションにおける有名なNo-Codeツールとしては、「Bubble」という制作ツールが業界標準となりつつあるよう。
以下はBubbleやその他のツールを利用して、様々なWebアプリのクローン制作手法を学べるNo-Code制作のオンラインスクール、”zeroqode Lab“です。
コンテンツや動画は英語なのですが、たとえばAirbnbのクローンアプリをBubbleを用いてNo-Codeで制作する、という学習コンテンツがあります。
Marketplace Web App like Airbnb Course | Zeroqode Lab
実際に100%ノーコードで実現できるかどうかは置いておいて、このようにコーディング工程を簡素化していこう、民主化していこうというのが世界のWebアプリ制作における1つの流れです。
Web制作におけるNo-Codeの歴史。初心者でもサイトを制作・公開できる「Webサイトビルダー」
Web制作においてもNo-Code化は進んできている
以上はWeb「アプリ」におけるNo-Codeの流れでしたが、Web「サイト」制作の分野においてはどうなっているのでしょうか。
サイト制作の分野においても、「Webサイトビルダー」という形で、20年以上も前からサイト制作に利用されてきました。
Web制作の一般化・民主化に大きな役割を果たしました。
そして近年においても、海外ではNo-Codeによる制作が増加してきているようです。
WordPress等でのCMSを利用しつつ、「なるべくコーディングをしない制作手法」が日々研究されているようです。
No Codeの波を感じます。
WebサイトにおけるNo Code制作手法を分けるならば、現状3種類あると考えています。
- Webサイトビルダーによるテンプレート制作
- デザインツール・Webオーサリングツールによる制作
- WordPressまたはConcrete5などのCMS内テンプレート制作
この3種類です。
まずは上記No Code制作手法の中でも、昔から存在していた「Webサイトビルダー」について見ていきましょう。
現在のWebサイトビルダー・LPビルダーは群雄割拠
具体的なWebサイトビルダー・LPビルダーの名前を挙げると
- Jimdo
- Wix
- Square Space
- Weebly
- STUDIO (国産デザインツール。有料でCMS導入・ブログ記事追加や複数人での同時編集も可能に)
- Webflow(独自のCMSにカスタマイズすることが可能な海外発No-Codeサイト制作ツール)
- Strikingly (海外発LP制作サービス。良質なデザインのLPをスピーディーに制作可)
参考: Strikinglyによる制作事例5点まとめ|おしゃれLPを30分で - ペライチ (国産LP。操作がわかりやすい)
- Instapage (LP・マーケター向け)
- Carrd (LP・格安)
- Sheet2Site (Spread Sheetからwebサイトが作れる)
- BASE(国産EC。非常にかんたんにECサイトが作れる)
- Shopify(越境EC。多言語化や高度なカスタマイズまで可能)
…etc
など、様々なWebサイトビルダーが乱立し群雄割拠の状態となっています。
上記の中でLP制作ツールについては、こちらに詳細をまとめてあります。
Webサイトビルダーなら初心者でも簡単に制作!しかし、高度な機能をもつサイトや複数人管理は期待できない
上記Webサイトビルダーは、提供している会社がサーバーホスティングも行っているため、サーバー管理や保守を行う必要もありません。
非常に単純な操作で知識不要、初心者でもwebサイトを制作できるというメリットがあります。
ただし
- それぞれに異なる特徴があり特に操作方法が異なること
- 機能が限定されてしまうこと
- テンプレートでの制作となるため、どうしても似通ったデザインとなってしまうこと
が難点です。
ということをある程度は調査したうえで、制作を始めたほうがいいかもしれませんね。
たとえば「お問い合わせフォーム」を設置するだけならば、どのWebサイトビルダーも対応しているものと思いますが
(ただし有料としているものもあり。)
- 特定のページだけパスワード保護による公開としたい
- スマートフォンからコンテンツを更新したい
- 多言語対応したい
などはWebサイトビルダーの種類によって、対応しているもの、対応していないものが分かれます。
また、
- 複数ユーザーによる同時編集、投稿管理(ユーザーの切り分け)
- ブロック単位での細かい表示・権限設定
- 詳細なワークフロー管理
- サーバー設定や、データベースを用いた管理・設定
などといった高度な機能には
対応していないものがほとんどなので、高機能なサイトを作りたい方は要注意です。
とはいえ、適切なWebサイトビルダーを選択できれば
特別な知識のない方でも簡単に制作・公開できるのがWebサイトビルダーの強み。
特に、
- 制作に予算をかけたくない、格安でサイトを維持したい
- 至急、迅速にサイト制作をする必要が生じた
- デザイン・機能ともにある程度のもので良いので、手早く簡単にサイトを作りたい
という場合には重宝するでしょう。
【次回予告】No-CodeによるWeb制作方法の第2弾は、デザインツール「STUDIO」のご紹介
以上、Webサイト分野におけるNo Code制作方法の1つとして
「Webサイトビルダー」をご紹介しました。
No-Code手法の第2弾は、CMSを搭載することもできる2つのデザイン・No-Codeサイト制作ツール
「STUDIO」と「Webflow」を比較しながらご紹介予定です。
ご期待ください。
STUDIOについてはアニメーション実装方法について、STUDIOで基本となる2種類のアニメーション。実装・設定方法を公式動画から解説 | まほウェブの記事で說明しています。
GIF動画を交えて解説していますので、No-Codeツール”STUDIO”でどんなアニメーションが実装できるのか。ご興味のある方はぜひ併せてお読みください。
また、Webflowについても、Webflowの事例+3つのおすすめな場合と検討すべきケース | まほウェブの記事でWebflowがおすすめなケースについて、事例を交えて解説しています。
こちらもぜひお読みください。
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