
今回の記事のテーマは、ブログ記事を作成するための「鬼速podcastライティング術」。
SEOを意識したコンテンツづくりでは「品質」が大切だとよく言われます。
しかし同時に、webは5Gへ進化していき、動画を含めたコンテンツは大量消費の時代に突入してきました。
コンテンツ作り手としての我々も、コンテンツの制作スピードを上げていく必要があります。
スピードや量が大切なのは分かっているけれど、なかなか記事執筆や発信を行うことができない…!
という方にこそ、ぜひ試していただきたい方法です。
実際に私はpodcast × ライティングで、高品質かつ低コスト・ハイスピードでコンテンツを作成する仕組みを考え実践してきました。
本記事ではその具体的な方法とメリットをお伝えします。
方法論ではなく、”なぜブログ記事が書けない人にこそpodcast配信・podcastライティングを試してほしいのか?”という前提・マインド面に関しては下記の記事に詳細を記載しています。
ブログ記事が書けないあなたに。鬼速「podcastライティング術」 | まほウェブ
こちらもぜひ、併せてお読みください。
また今回の記事も、この「podcastライティング術」を利用して書きました。
podcast録音→AWS文字起こし→ライターの方に整文・編集
していただくという流れ。入稿と画像差し込み作業のみ、私が担当しています。
目次
「podcastライティング術」とは?
結論から申し上げますと
「podcastライティング術」はpodcastでラジオ配信を行い、配信した内容を各種クラウドサービスを使いテキストに書き起こすという方法。
昨今AmazonやGoogleそしてマイクロソフトなど、精度の高い文字起こしを行なってくれるクラウドサービスが展開されています。
料金としても非常に安くなって、導入が簡単になってきました。
文字起こしという作業を実用的なレベルで、ある程度自動でやってくれるのです。
非常に早く、何より手軽に簡単に、コンテンツの制作に繋げていけるのではないか、と考えついたのがきっかけです。
「podcastライティング術」3つのメリットとは?
この「podcastライティング術」を行うとどんな良いことがあるのか、そして実際どのくらいのことができるのでしょうか。
今回の前半記事では、その3つあるメリットのうち、2つのお話をいたします。
1つ目は気軽であるということ。
2つ目が発信までのスピードがとても早く、時間が掛からないということ。
そして最後の3つ目が1つのコンテンツを複数のメディアで使いまわせるということです。
1つ目のメリットは「気軽に発信できる」こと。
「作業ハードルが高い」というライティングの難点を解決
まず、「podcastライティング術」の気軽さについてお話しします。
ブログ等のテキストメディア、流行のnote等なども含めて、よく「書けない」という人がいらっしゃいます。
私もどちらかと言うと凄い量を書けるというタイプではありません。
そもそも、テキストライティングというのはあまり気軽に続けられるものではない、心的ハードルの高いものです。
その原因の1つとして、「完璧主義」という人間の性質、個人の性質があるのではと考えています。
『十倍早く書ける超スピード文章術』という本を書いている上坂徹さんという方が
その本の中で”結局書けないっていうことの一番大きなポイントはその人が「完璧主義に陥っている」ことにある”と述べているのです。
ライティングというのは、結構タフな作業です。
その上で、ライティング×メディア運営でブログを更新していく、継続するということは、ある意味筋トレのように、リズムを持ってやっていかないと続きません。
例えば何かの拍子に、そのリズムが崩れてしまってもう発信できない、ちょっと止まってしまったという風になると、そこから再開するのに非常にエネルギーが掛かってしまうもの。
具体的に言うと、ライティングは書いていく時に編集が可能です。
そうすると、たとえ音声入力で書いていたとしても直したくなってしまうものです。
そして表記揺れや自分の伝える内容が気になり、これでは分からないのではないか、あるいは脇道に逸れてしまったりするのではないか、などと考えてしまい、編集・修正が発生してきます。
このように「ライティングはそもそも時間が掛かる作業」という認識が私たちの中にあるので、いざ書き始めようというところになるまでのハードルがどうしても高くなってしまうのではないでしょうか。
podcast=音声版ブログなら着手から完了までのハードルが低くなる
しかし、これが「音声発信」になるとどうでしょうか。
podcastの場合は一方向であり、「編集しない」という形で割り切って発信をすることができれば、一発撮りで完了してしまうという気軽さがあるのです。
そのため、着手するまでのハードルが非常に低いのです。
podcast(= 音声配信)の方法だとボタン一つ押せば、後は話すだけでスムーズに進んでいく。ある意味、強制的に何か話さざるを得ないし、コンテンツを発信せざるを得ないような状況になるのです。
そもそもpodcastの語源は、”iPod” のpodと”Broadcast”の配信するという言葉のcastを組み合わせたもの。
podcastの語源がそもそも「音声版ブログ」であるということから、ブログ的な発信方法として親和性のある方法なのです。
なぜ動画より音声がいいのか? 受け手が気楽に「ながら聞き」できる
ここで一つ、それでは動画はだめなのか、なぜ音声から始めないといけないのかと疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
もちろん動画スタートでもOKです。
ただし動画に関してもテキストと同様に編集の誘惑があります。もし動画で始める場合は極力編集をしない、たとえ作業をするとしてもサムネイルのみという形にしないと、あまり気軽な発信方法とはいえません。
そしてもう一つ、音声でのスタートをおすすめする理由は、音声配信の持つ気軽さ、音声配信それ自体の持つ気軽さです。
動画を見る時とテキスト情報を読む時、そして音声だけをラジオとして聞いている時、受け取り手としての姿勢が大きく違うのです。
この中でテキストは非常に負荷が高い。どうしても自分から解釈をしなければいけないし、前のめりになって取りに行っている印象がありますよね。となると、発信する側としてもどうしても「頑張って書かないといけない」というような気負いが出てしまうものです。
動画に関しても同様で、やや負荷がかかる方法と言えるでしょう。
動画についてはテキストに比べると少し受け身的なスタンスになるものの、「画面を見なければならない」という状態は、他に作業はできない状態です。
その点、音声は「ながら聞き」ができる。気軽さとしての大きなメリットです。
実際に今、音声市場は日本においてもかなり拡大傾向にあると言われていますが、気軽に聞けるというポイントもその一因でしょう。
音声サービスにおける滞在時間は、YouTube等と比べても比較的に長くなるのではないかと言われています。
以上がpodcastライティング1つ目のメリット、気軽さについての理由です。
まとめると
- 「ビジュアルがない」という制限があることから、いろいろなメリットが享受できる
- 発信者がコンテンツの質のみによって報われるようなチャネルになる
- 最たるメリットが「気軽さ」にある
というお話でした。
2つ目のメリット: 発信までのスピードが早い
なぜ時間をかけずにコンテンツを配信できるのか
そして3つのメリットのうち、2番目は配信までのスピードが早い、まず何よりも時間が掛からないという点です。
配信までのスピードが早い、時間が掛からないとはどういうことなのか、そして実際にどうやって時間を掛けずにコンテンツを配信していくのか、というお話をしていきます。
自動化できるクラウドツールを活用!Amazon Transcribeのメリットとは?
まず、podcastライティング術の肝は、書き起こしをクラウドツールで自動化することにあります。
実際に私がテスト的に用いたのがAmazon Transcribe (Amazon トランスクライブ)という方法です。
Amazon Transcribeとは、Amazonの運営する一つのクラウドサービスであるAWS(Amazon Web Services)の中の一つのサービス。
音声ファイルをアップロードすると、Amazonの音声認識エンジンが音声ファイルを自動的にテキストとして変換してくれるサービスです。
他社では例えば Googleが提供している Google Cloud Speech-to-Text 、あるいはMicrosoft が提供しているAzure Speech to Textかあります。
クラウド型音声変換、「コグニティブサービス」ともいいますね。
しかし、Microsoft やGoogleなどのクラウド音声変換サービスは、エンジニアあるいは簡単なエンジニアリングスキルがないとどうしても利用が難しいというハードルがあります。
ところが、Amazon Transcribeは基本的に非エンジニアの人であっても利用できるので、導入が簡単であるということに革新点があります。
(若干のターミナル操作、あるいはコマンドラインといった操作は必要にはなりますが)
Amazon Transcribeで、文字起こしの認識精度が大幅にアップ
Amazon Transcribeの具体的な使用方法は、例えばYouTubeの説明動画を参考にしてください。
最初の導入には少し時間がかかりますが、以降は自動的に使うことができるようになるはずです。
お手軽な反面、マイクロソフトやGoogle、特にGoogleと比べて音声認識の精度は若干下がります。とはいっても認識精度は高く、例えばiPhone付属のsiriを用いた音声入力方法、あるいはGoogleドキュメントなどの音声入力のレベルに近く、高い精度でテキスト化できます。
完璧ではないので、Amazon Transcribeを使うと、フルオートで完全にテキストができあがるわけではありませんが、工程の8割あるいは9割くらいは、文字起こしが自動的にできるようになっています。
残りの1割2割の話を、例えば自分の手、人の手などで文字起こしの修正あるいは整文を行なうということを前提としています。自分ではなく他の人に頼んで安くやってもらうという方法もあり、後ほど紹介をいたします。
Amazon Transcribeの凄さとは?話者の判別ができ、認識精度はおよそ8割
Amazon Transcribeの最近のアップデートで、話者の判別ができるようになりました。
例えばAさん、Bさん、Cさんの3人が話をしていて、誰が話したかという内容もAmazon Transcribeで自動的に判別することができるようになっています。
そして Amazon Transcribeはかつて英語のみ、英語をベースとした外国語対応のみでしたが、日本語への対応をスタートしました。
このAmazon Transcribeは、実際に私が業務でも使うレベルのものになっています。過去にインタビューメディアを作成する時、採用のインタビューを担当者の方や現場の方にボイスレコーダーを持ってお話を伺って記事に起こし、まとめるという仕事があり、ほとんど文字起こしでベースの部分はできるようになりました。
気になる「Amazon Transcribe」の料金ですが、ファイルをアップロードして文字起こしを行なった日から、12カ月間はなんと月当たり60分の使用分は無料。
1カ月あたり60分が無料、それが12カ月間となっています。
1カ月の無料分を超えた分は重量課金制になっており、1カ月に行なった文字起こし音声の秒数に基づいて料金が発生するようになっています。
料金の相場としては120分で約300円、おおよそ2時間分で300円。破格的な値段になっているので、使わない手はないでしょう。
Amazon Transcribeで実際に文字起こしをしてみた結果…
そして、Amazon Transcribeに実際に文字起こしをさせてみました。
「podcastライティング術」1番目の配信内容を文字起こしさせてみたのです。
すると、そのままでは使うことはできませんが、テキスト内容を見てもほとんど何を言ったかという内容は分かるレベル、実際に8割レベルの認識がなされていました。しかも、少しBGMをかけるような形で、ノイズがある形でそのままアップロードしたのに、内容の8割を漢字変換含めて吐き出していたので、本当に優秀です。
文字数としては実際に測ると3410の文字数。アップロードすれば10分程度で変換される。
単純に考えると3400文字が約10分程度のスピードで書けたという風に考えることもできます。「話す方がテキストライティングよりも4倍ぐらい早い」といった話にも合致していると思います。
ブログライティング100%の自動化のために、仕上げの1,2割を外注しよう
「他力」を活用することで、記事コンテンツの100%自動化が可能
Amazon Transcribeは優秀とはいえ、100%正しく文字変換を行なうことはできません。全自動にすることはまだ今の段階では不可能です。
しかし便利なAmazon Transcribeを活用し、残りの1割2割は外注をすることで、記事コンテンツ作成の効率化をはかりましょう、という提案です。
1割2割の分は少しだけお金を払って他の人にやってもらうという「他力化」の方法を取れば、「100%の自動化ライティング」を行うことができます。
SEOのメディア、あるいは各種メディアのライターさんに記事を依頼する場合、金額がどうしてもかかってしまいますよね。
よくクラウドソーシング等では「文字単価」といい、一文字あたり1~3円あたりで書いてくれるライターは存在しますが、あまり良質な記事が上がってくることはないでしょう。
逆に本格的なプロのライターに頼むと、もちろん良質な記事が上がってはきますが、1文字当たり10円~20円ぐらい掛かってしまうこともあり、予算がかかってしまいます。
Amazon Transcribeの後なら、安くスピーディーに依頼できる
しかし今回のケースでは、Amazon Transcribeを使い「文字起こし」をある程度やっています。
外注の方の作業はライティングではなく、文字起こしですね。しかももう下書きがあるという段階だと、安価に頼むことが可能。
メディア編集などを経験した方は分かると思いますが、ライティングとして外注した場合には、オペレーション・品質の担保が大変です。
まずどういったテーマで依頼するのか、構成はどのようにやるのか、場合によっては自らアウトラインを編集担当が作らないといけない。そして上がってきたものを構成チェック、添削、SEOを狙う場合にはキーワード指定も。企画、構成、指示、校正などのディレクション作業が発生します。
そこで、構成は自分たちで作成し、podcastで発信。Amazon Transcribeで文字起こししたものをお渡しし、外注ライターの方に仕上げてもらう。シンプルな作業を安く、スピーディーに外注するようにしましょう、というのが今回の趣旨です。
自分はコンテンツを安定的にスピーディーに発信でき、そしてライターさんも安定して仕事ができるというような関係を作っていけば、お互いがウィン・ウィンの関係になります。
結果、コンテンツを自動的にpodcastライティング術で発信、運用できるようになっていくはずです。
書き起こし、文字起こしの仕上げは3種類ある
書き起こし、文字起こしの仕上げにはいくつかタイプがあります。
依頼する際の参考に、以下の3種類。
<文字起こしの仕上げ3種類>
・ケバ取り 「あのー」とか「えーっと」のような本来のテキスト内には要らない部分を取る作業
・素起し 一言一句丁寧に書き起こす作業。正確さが要求される裁判関係の資料等で行う。
・整文 話し言葉を書き言葉に直したり、文体をですます調に整えたりするなど、要はそのままでも文面として読める形に整える作業。
基本的には、いかに安く発注するかという観点から、ケバ取りを前提に話をしました。
しかし、公開スピードを重視する場合は少し予算をあげてでも、整文の形で発注すればコンテンツ配信のスピードアップが望めるのではないでしょうか。
ケバ取りや整文するライターを探す方法ですが、クラウドソーシングがおすすめです。例えば「ランサーズ」などには文字起こしなどの仕事を探している方がたくさんいます。
podcast配信で完璧主義を捨て、スピードを重視しよう
以上、配信までのスピードが早い、時間が掛からない方法についてお話させていただきました。
結局、文字に起こすのだったらGoogleドキュメントやiPhoneなど別の音声入力の形ではダメなのか、という反論もあると思います。
もちろんそれでもOKですが、音声入力ではテキストを修正したくなる誘惑が出てきます。
スピード重視という方は「頭からお尻まで一方通行」で一気に読み上げる、podcastの配信方法を試してみてください。
そして、いかに雑に、自分の完璧主義を捨てる勢いでコンテンツを発信するか、という工程に主眼を置いていただければと思います。
個人レベルで、しかも予算がない方でもここまで安価にコンテンツを配信していく、他人の力を借りて行なうということは今まではできませんでした。
画期的なクラウドサービスの文字起こしのテクノロジーをうまく使うことができれば、他のライターさんや情報発信をしている人とは大きな差別化ができるはずです。
Podcast配信時にNotionをアウトライナーとして活用して更にスピードアップを
Podcastを配信する際に作成するラフ・アウトライナーとしてNotionを活用すると、その後の公開まで一貫してシームレスに行うことができます。
記事の筆が進まない人へ贈るNotion×Podcast自動ライティング方法 | 魔法使いのWebスクリプト
上の記事に詳細を書いていますので、ぜひ読んでみてください。
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