コンテンツを日々作っていく中で、制作フェーズには、非常に時間が掛かってしまいますよね…!
特にブログなどのテキストメディアの場合、さまざまな要因で「書けない」と感じてしまうこともしばしば。
そこで、なにか新しいコンテンツ制作の方法、単純にライティングをするだけではなくもっと効率的に発信・記事制作をすることが出来ないか…と色々な手法を試してみました。
その中でたどりついた、鬼速でブログ記事を作成するための「podcastライティング術」という方法のお話をいたします。
今回の記事では、まずブログ記事が書けない3つの理由を挙げ、その中でも最も心理的負荷の高い「ライティング」作業への心理的ハードルを劇的に下げてくれるのが、ご紹介する「podcastライティング」になります。
podcastライティングを導入するためのマインド部分のお話の記事です。運用していくうえでとても大切なことですので、ぜひお読みいただければ幸いです。
なお、具体的な方法やステップに関しては、高品質な記事コンテンツを鬼速で作成。「podcastライティング術」 | まほウェブの記事で說明しています。
また、Podcast配信時にNotionを活用することで、さらなる情報発信のスピードアップとシームレスな公開作業をすることができる、ということについて下の記事で書いています。
記事の筆が進まない人に贈るNotion×Podcast自動ライティング方法 | 魔法使いのWebスクリプト
Notionについての記事一覧 | 魔法使いのWebスクリプト
こちらもぜひ、併せてお読みください。
目次
なぜあなたはブログ記事を書けないのか。3つの理由
基本的に、ブログ記事を書くことができないことの原因は以下の3つに集約されます。
1: SEOを意識しすぎてしまう
SEOを意識するテキストを書く場合です。キーワード対策や、大きなサイト戦略部分を考えすぎて、調査や企画立案のみで終了してしまう。
手を動かせずに時間が過ぎ去っていくパターンです。勉強好きの方、SEOに関する知識に詳しい方ほど陥ってしまいがちです。
これは後述しますが、SEOを意識することも大切ですが、意識しすぎることも逆に危険です。
できれば各記事単位で上手くSEO対応・非対応を決めることが理想的。その後、「脱SEO」をも目指していくのが最善です。
2: 企画・情報収集・ライティング・編集の各工程を切り分けられていない
こちらは各工程を行ったり来たりしすぎて、「集中できない」というパターン。
ライティング作業は基本的に、「一気に書く」ということがセオリーです。
10倍速く書ける 超スピード文章術 : 上阪 徹の書籍内でも、「ライティングは準備が8割」という内容のことが書かれていました。
たとえば、何か料理を作るときにいざ調理を始めてから「あれが足りなかった」と買い物に行くのは非効率ですよね。可能なかぎり、企画・リサーチ・情報収集はライティング工程に入る前に済ませておきましょう。
3: ライティング作業への心理的ハードル・完璧主義
実際はこの「ライティングへの心理的な理由」が最も強くなりがちかもしれません。
ライティングは、各工程の中で最も心理的ハードルの高い行為だと思います。言い換えると、負荷が強い行為といえるでしょう。
そう感じる理由の1つとして、「時間がかかる」という理由があります。
記事後半では時間を削る効率化の方法を2つご紹介しますが、それらの効率化の方法では不十分だったことから、「podcastライティング術」にたどりついたことをご説明します。
ライティング完璧主義の2つのパターン
また、完璧主義に陥ってしまうことも原因の1つ。そして、この完璧主義には2つのパターンがあります。
1つ目は、良い文章を書きたいと思うばかりに「書き始められない」というパターン。
これは素材・材料集めや書きたいテーマ・アウトラインまでは落とし込めても、いざ文章を書くとなると着手できない、というパターンです。
もう一つは、編集への誘惑から「編集作業に異常に時間がかかってしまい、記事を書き終えることができない」というパターン。
順番を入れ替えたり、記事を削ったり、主語や文末を整えたり、という編集作業です。もう少し細かく分類すると「論理構成チェック」そして「文章デザイン」の作業に時間を割きすぎてしまう、というパターンです。
そして「podcastライティング術」は上記いずれの完璧主義に対しても有効な荒療治となります。
それでは以下、1番目の原因として挙げたSEOの観点から順に、詳細を説明していきます。
SEOと各メディアの現状。統合型メディアから分散・完結型メディアへ。
ブログ記事執筆のお話に入る前に、SEOとメディアに関するお話を。
およそ7〜8年ほど前までは、「グーグルで特定のキーワード検索をした時になるべく上位の方に表示をさせる」(=SEO)という手法でトラフィックを得る、サイトに集客をするという方法が主流でした。SEO = Web上の集客といっても過言ではない時代です。
しかし最近は「脱SEO」。なるべくに頼らないという方向に各メディアが向かってきている印象があります。
なぜならば、そもそも検索ボリュームの「総数」が時代の流れとして減っていっているため。
以前は統合型メディアと言って、SNSなど色々なメディアで発信をした後はwebサイトに誘導。サイトをゴールとして集客する。こういう流れを取っていました。これが統合型メディアと言われるような形です。
ただ近年はSNSの台頭によって、メディアを分散させ、そこで完結させるという流れがメインになってきています。
例えばtwitterであったり、Instagram、Facebook、YouTube、こういったwebサイト以外のところで完結をさせてしまう。もちろんwebサイトも一つの発信源として機能させるのですが、webサイトのみに限定しない、様々なチャネルやメディアで発信をしていく「メディア分散」の形になってきました。
SEOを狙うのではなく、「ファンを作る」という方向にシフトしつつある
そこで、最近の考え方としては「SEOを狙う」というよりも、色んなメディアを通じて「ファン」を作っていく。こういった考え方がSEO周辺、SEOに携わっている方々、webメディア界隈の中での認識になってきているようです。
ファンを作っていくことでコンバージョン率を上げていくであったり、エンゲージメントを高めていくといった表現で、より質の高いアクセスを集めることが出来ていく。いずれにせよ「SEO一本足打法」のような形はなかなか今後難しくなっていくということが予想されています。
詳細は下の記事よりお読みください。
また時代の流れとしても、コンテンツの発信スピードが非常に速く、かつコンテンツの賞味期限が短くなってきました。
そんななか通常のライティングをしてしまうと、時間が掛かりすぎるという問題が出てきます。
例えば私のケースであれば、質の高い記事を書こうとすると、一記事につき材料集めを除いて4時間〜最低2時間は掛かる体感を持っています。
材料を集めることが事前に十分出来ていれば1時間~2時間でライティングを済ませることも出来ますが、特にSEOを狙う記事の場合、キーワードの検索意図をきちんと事前に分析し、そのキーワードに沿った内容を構成していく。この工程がそれなりに掛かってしまいます。
そのため、特にSEOを狙う記事の場合には普通にライティングをすると時間が掛かる、というのが現状です。
ライティングの速度を上げる2つの効率化。音声入力と親指シフト
ライティングの方法については、通常範囲でなるべく効率化を図ってまいりました。
ライティング時はライティングに集中できるように、材料集めは事前に済ませておく
例えば材料を集める段階。この段階はなるべく移動時間であったり、何か頭にネタが思いついたり、あるいは構成が思いついた場合には、ネタの記事をネタ帳レベルでメモ帳にメモしていくということを日々行っております。
ライティング段階では執筆作業に集中できるように、事前に可能な限りの作業は済ませておく。
ネタを思いついたら、関連する情報はライティング段階に入る前に、「材料集め」として前段階で可能なかぎり集めておきます。
この「書く前に準備を済ませておく」ことが、ライティング段階に執筆作業に集中するということに繋がります。
タイピングに比べて4倍の速さ。音声入力をライティングの標準方式にする
次にライティングの段階。実際に記事を書いていく段階においても、音声入力を用いて通常のタイピングよりも速いライティングをさせることが出来ています。
nanapiというウェブメディアを運営されている「けんすうさん」がツイッターで仰っていたことなんですが、”音声入力によって入力をすることで通常のタイピングに比べて約四倍のスピードを持たせることが出来る”というお話があります。
「話す方が4倍速い」生産性アップに音声入力。本執筆、おかず1品、英語授業の字幕も | Business Insider Japan
ちなみに今年からブログの書き方を変えており
– 基本的に音声入力でやる(修正はPC)
– 見出しをつけない(構造的にあえてしない)です。論理的に、構造的にするというのがどうにも時代にあわない気がしてきているのです。
— けんすう@マンガサービスのアル (@kensuu) January 18, 2018
(もちろんコンテンツや検索キーワードによりけりでしょう)
しかしこの音声入力の「4倍」という速度比較数値は、あくまで「テレビのナレーターが話すスピードと、タイピング速度を比べた場合」の速度。実際の音声入力ではもう少し減少する印象があります。
なぜならば、音声入力は非常に優れた入力方式ですが、あくまで「テキストライティングの拡張」に過ぎないためです。
口から言葉は出していますが、実際には「書いて」いるのです。
そして、テキストライティングにおいては
- 誤りを修正する
- 論理構造を考える
- 不要部分を削ったり、編集する
- 主語や文末などを読みやすい形にデザインする
などの工程が発生します。テキストとして見てしまうと、 「読みやすいように修正したい・修正しなきゃ、きちんと書かなきゃ…!」という心理が働いてしまうのです。
(ただし物凄く効率的にはなるので、ぜひご活用を)
余裕のある人は、「親指シフト」というタイピング方法もおすすめ
特殊な方法として、親指シフトという独自のキーボードレイアウトを用いる方法があります。これは物書き、あるいは法律関係の方、特に文章を書くことが多い方、あるいは文筆家の方などに愛用されているキーボードレイアウト、タイピング入力方法です。
そしてこの方法、「指がしゃべる入力方式」と言われています。
例えば「さ」や「ざ」、「じゃ」など何でも良いのですが、ローマ字入力の場合、「あ」行以外の文字テキストを入力する場合には、二つキーを叩かないといけませんね。例えば「さ」であれば”S”,“A”を叩く必要があります。これが親指シフトの場合には、一つのキーを押すだけで平仮名の「さ」を入力が出来るのです。濁点や半濁点のある文字についても同様です。
速度としては、親指シフトを用いると通常のタイピングに比べ1.6倍程度早くなると言われています。
先ほどの音声入力の4倍という数値に比べると、「なんだ、たったの1.6倍か」と思われる方もいるかもしれません。しかし、親指シフトの良いところは「指が喋るように動き出す、指が本当に喋る感覚でタイピングが出来る」ことが特徴になっています。
この親指シフトという効率的なタイピング方法、私自身も取り組んできてまいりました。
ブログ等でライティングを行うときだけではなく、日常の業務においても何かテキストを入力するという場面、特に論理的な文章を書く場合には重宝しています。スピードというよりも「疲れにくさ」が優れた点であり、まさしく指で喋っている感覚になります。
ただしこの親指シフト、習得に非常に時間が掛かってしまいます。
かな入力等ではなく、親指シフト独自のキーボードレイアウトがキーマップに配置されていて、習得までに数か月、最低でも二~三カ月程度は時間が掛かります。
学習コストをかけず、かんたん手軽な発信方法としてたどりついたのが「podcastブログライティング術」
このような習得コストも掛けずに、なるべく早いスピードで発信を出来ないか。
完璧主義な人でも気軽に発信できる、手軽な方法はないか。そのうえで、記事ライティング、記事制作に活かすことが出来ないか。
そういった考えの中からたどりついたのが、「podcastライティング術」というアイデアです。
次の記事では、このpodcastライティング術とは何なのか?具体的な方法は?という点をお伝えしていきます。
ぜひ読んでみてくださいね。
podcastブログライティング術についての内容を音声ラジオでお聴きいただけます
鬼速でブログ記事を作成する「podcastライティング術」 by 魔法使いのWebマーケティング • A podcast on Anchor
Anchorという音声配信サービス上で登録やログインなしにお聴きいただけます。
「podcastブログライティング術」は全体で80分程度のある大作ですが、記事5本分と同じ内容を音声にて配信していますので、よろしければ聴いてみてください。
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