先日、立ち上げたばかりのメディアサイト様からSEOコンサルティングをご依頼いただきました。
しかしサイト診断をした際、記事内部から他記事への内部リンクがほとんど設置されていなかったのです。
內部リンクは数あるSEO施策の中でも効果が出やすい方法。
その內部リンク施策をしないことは、非常に勿体ないです…!
しかし、内部リンクの貼り方を徹底できていないサイト様は多いのが実情。
以下より、內部リンク構築・最適化を行ううえで大切なこと、具体的な內部リンク構築方法をお伝えしていきます。
目次
内部リンクの施策はSEO対策において重要度・優先度が高い
內部リンク最適化は自サイト內で完結できる行為であり、SEO効果も高い
SEO施策は山ほど行うことがあり、優先度をつけて行うことが必要になります。
内部リンクに関する施策は自サイトだけで完結でき、かつSEO効果もかなり大きなものです。
クライアント様サイトのオーガニック検索流入、各記事の最適化したら施策後1ヶ月でユーザー数5倍くらいに増えた…(元々の伸びしろ大+記事を書き続けて貰ったのでその要因も)
調整したのは
・タイトル最適化
・見出し追加
・内部リンク(ディープリンク)構築
これだけ。ちゃんと効果出るのな…!#seo— 魔法使いのWebマーケ中田@No-Code (@Mktg_Wizard) May 23, 2020
アプデの影響を受けてるサイトを分析したところ
①9月のアプデで下層記事が影響を受けてる
②カニバリが発生している
の2つが大きな課題のような印象。
対策としては
(1)低品質記事の削除・リライト
(2)カニバリ記事の統合
(3)内部リンクの再調整
を。これでかなり変わりそう。
下層記事大事ですね…— YUYA|WEB MARKE (@yuya_cmo) March 6, 2020
内部リンクを設置、最適化すると本当に効果が出やすいです。
SEO業界のプロも、内部リンクについては重点的に調整をされています。
リンクを貼ることは「投票行動」である
外部リンクについても関わるお話。
あなたが記事を書くときにリンクを貼るときは、どういった時でしょうか?
• 引用したいとき
• 参考にしたとき
• 「詳細についてはこちらをみてください」と詳細を記事先に譲りたいとき
上記のような場合があると思います。
これらの指すところは、「この特定の箇所においては、本記事よりもリンク先の記事のほうがオリジナルですよ。もっと詳しく書いてありますよ。」という意味合いです。
つまり、Googleクローラへの文脈においては「〇〇については、本記事よりもリンク先の記事の方が優先します」ということを伝えているのです。
重要度を明け渡すという意味で、「リンクを貼ることは投票行動である」と言えますね。
自サイトの内部リンクの場合でも同じ。
自サイト内では、他ページから一定数多くのリンク、または高品質なリンクを貼られたページが「重要」とみなされます。
内部リンクの構成によって、Googleへキーワード単位で重要度を指し示すことができるのです。
したがって、内部リンク施策はSEO対策において「キーワードをクローラに伝えることができる」重要度が高い方法と言えるでしょう。
内部リンクとは? 3つの種類
そもそも内部リンクとは、何を指すのでしょうか。
内部リンクとは、自サイト内に張り巡らされたリンク群のことを指します。
そして内部リンクにもいくつか種類があり、大きく次の3つに分かれます。
1: 記事本文内リンク(ディープリンク)
自サイト記事の内部、本文部分から、別の自サイト記事に参照の形でリンクを貼ることを指します。
「〇〇についてはこちらの記事で書いています!」
などとして、他記事へ誘導をするパターンはこちらに入りますね。
その他、記事執筆時に出てきたキーワードで内部リンクを設置するというパターンもあります。
本記事でも以下はこの記事本文内リンクを想定して説明します。
2: 記事本文以外の場所からのリンク(ナビゲーションメニューなど)
ナビゲーションメニュー等からのリンクです。
商品/サービス名、カテゴリやタグなどによって分類されていることが多いでしょう。
こちらはユーザーを適切に誘導できているか?というアクセシビリティの意味でも重要です。
アクセシビリティを高めることでのSEO効果もあると思いますが、回遊率を高める意味が強め。
3: HTMLサイトマップ
HTMLで記述されたサイトマップのこと。広い意味で内部リンクといえます。
SEO効果というよりは、読者へのアクセシビリティとしての意味合いで設置します。
サイトマップにおけるSEO効果の面では、XML形式のサイトマップを設置、クローラに読ませることの方が重要です。
内部リンクの貼り方。サイト単位での7つのポイント
では、具体的にどのように内部リンクを構築していけば良いのでしょうか。
サイト単位での内部リンク構築方法のポイントをお伝えします。
1:「関連性のある」ページ同士で內部リンクを構築する
発リンク元・被リンク先のページ内容は関連性がある必要があります。
自然なライティングを心がけていれば、全く関連性のないページに內部リンクを貼ることはないでしょう。
2: 順位を上げたいページに数多く内部リンクを集める。逆に、順位を上げたいページからの発リンクは少なめにする
順位を上げたいページに数多く内部リンクを集めることが原則です。
しかし、あまりに大量のリンクを1記事に集めるのは良くありません。不自然にならない内部リンク構築を目指します。
また、リンクを貼る行為が「投票」であることを考えると、順位を上げたいページからは発リンクは少なめである方が良いでしょう。
ただし、あくまでユーザーの利便性を第一に考えてください。
3: 発リンクを貼りすぎない。数に気をつける
こちらは逆に、リンクを貼る側 = 発リンク元の記事の話。
特に制限はありませんが、2,000字の記事であれば1〜3個程度の本文からの内部リンク設置が自然でしょう。
4: リンクの量のみならず、「質」もチェックする
発リンク元の記事品質も重要となります。(リンクの質)
內部リンクの場合には、リンクを貼っている元記事がマイナス評価を受けていると、リンク先の記事の評価も落ちてしまいます。
低品質なコンテンツであることが疑われる場合には、リンクを外すか、記事ごと削除することを検討しましょう。
5: 順位を上げたいページは「売上に直結するページ」等を選定する
こちらはSEOテクニックというより、戦略面での話。
順位を上げることができたとして、そのページは結果に貢献するでしょうか?
結果が出るとは、具体的にいうと「売上に貢献するページ」です。
6: 同カテゴリ・タグ内の記事同士で貼る
こちらは、URLにカテゴリ(またはタグ)で階層構造を持たせている場合の話です。
たとえば、サイト構造として
サイトTOP/キーワード/記事
という階層構造をとっている場合。
WordPressの場合、多くのサイトは「キーワード」の部分をカテゴリとして運用しています。
1記事1カテゴリとする運用をとる場合が多いです。
この場合に、キーワードとして設定しているカテゴリ階層に、若干のSEO関連性を与えることができます。
7: サイト内部での相互リンクの形もOK。積極的に行う
関連性のある記事同士で相互にリンクを行うのは自然です。発リンクの数に気をつけて積極的に行うようにしましょう。
内部リンク構築においては、「関連性」と「アクセシビリティ/ユーザビリティ」を考慮する
サイト単位での內部リンク構築ポイントに関しては以上です。
後半お話したとおり、内部リンク構築においてはコンテンツ同士の関連性が大切になってきます。
関連性を意識して内部リンクを構築していけば、自然な内部リンクが構築されていくでしょう。
そのなかで、順位を上げたいページに自然な範囲でリンクを集めていけば良いはずです。
同時に、内部リンク最適化は「アクセシビリティ/ユーザビリティ」(ユーザー体験)の領域の1つでもあります。
SEOで順位上昇をさせることのみに囚われず、ユーザーに多くのページを見てもらうことを心がけましょう。
あくまでPVの話なら、2人ユーザーから1ページ読んでもらうことと、1人のユーザーに2ページ読んでもらうことは、同じPV数です。
ユーザーに寄り添った内部リンク構築を意識していきましょう。
リンク構築についての関連記事です。
自サイトから外部リンクを貼る際の扱いと気をつけるポイントについて、下記の記事で説明しています。
こちらもリンク記事同士の「関連性」に関わるお話です。併せてお読みください。
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