2019年、Google公式ガイドラインにて「ソーシャルプロフィールマークアップを廃止する」
との声明が出されました。
このソーシャルプロフィールというのは、SEOでも重要な「著者情報」に関するものとなっています。
以下、著者情報・そしてソーシャルプロフィールマークアップについての說明
廃止された後のGoogleへのプロフィール伝達方法について記述をしていきます。
目次
著者情報の記載はSEO的に有効
以前、サイトに著者情報を記載することは
SEO的にも効果がある
ということをブログ記事内でお知らせいたしました。
著者情報はSEOに有効!外部評判のため構造化マークアップで記述すべし(現在はナレッジパネル推奨)
googleが、「サイトの評判」の判断基準の1つとして「著者・コンテンツ作成者」を挙げたためです。
現在では構造化マークアップで著者のSNS情報を記述しても、クローラーには無視される
ソーシャルプロフィールマークアップは廃止する、とのGoogle声明
以前、著者情報をGoogleに伝達する手段として
下記↓の記事を参考に
「推奨方法は構造化マークアップの方法で、クローラーに著者情報を伝えること」
とお伝えいたしました。
Google+の著者情報なきあと、コンテンツ著者をGoogleに伝えるにはプロフィールページの構造化データが役立つかも | 海外SEO情報ブログ
しかし2019年、googleは構造化データによる「ソーシャルプロフィールマークアップ」は、サポートしないという声明を出しました。
Google ナレッジパネルのソーシャル プロフィール マークアップはサポートが終了しました。Google ナレッジパネルに含まれるソーシャル プロフィールは自動的に検出されるようになりました。正式な代表者として認証された場合は、変更を直接提案できます。詳しくは、ナレッジパネルの情報を更新するをご覧ください。
ソーシャル プロフィール | 検索 | Google Developers
ソーシャルプロフィールマークアップとは、著者情報の中で「SNS」に関する部分
この、「ソーシャル プロフィール マークアップ」というのは、一体何なのでしょうか。
これは、「著者情報の中で『SNS』に関する部分のマークアップ」のことです。
かつて、Schema.orgに基づいた構造化マークアップを行うことで
「SNSプロフィール」を著者情報に紐付け、Googleクローラーへ伝えることが可能でした。
ソーシャルメディアのプロフィールをGoogleナレッジグラフに表示させる方法 | 海外SEO情報ブログ
(リンク先のソーシャルプロフィールマークアップは、前述の通り現在は廃止)
「ソーシャルプロフィールマークアップを廃止した」と述べるGoogle公式のページに、マークアップ例があるので見てみましょう。
(JSON-LD形式)
<html> <head> <title>The title of the page</title> <script type="application/ld+json"> { "@context": "https://schema.org", "@type": "Person", "name": "your name", "url": "http://www.your-site.com", "sameAs": [ "http://www.facebook.com/your-profile", "http://instagram.com/yourProfile", "http://www.linkedin.com/in/yourprofile", "http://plus.google.com/your_profile" ] } </script> </head> <body> </body> </html>
JSON-LD で個人のソーシャル プロフィールを記述するマークアップ例(Structured Data Testing Tool)
今回のソーシャルプロフィールマークアップとは
上記コードのうち “sameAs” の属性に当たります。
@type: Personでプロフィールページの構造化データを作成した場合、sameAs属性で「この著者プロフィールwebページの人物(Person)は、このSNSプロフィールページと同一人物ですよ」ということを構造化データとして伝えることができていました。
つまり以前まで、sameAsに記載されたリンク先のSNSプロフィールを、明示的に著者情報としてGoogleに提示できたのです。
著者SNSプロフィールは、ナレッジパネルにて伝達。
しかし今回の宣言では、上記のように構造化マークアップの” sameAs ” 属性のものは、Googleサポート外・廃止となりました。
「構造化マークアップのうち、sameAsの箇所はもう読み取らないし、検索結果には反映させない。これからは自動的にGoogleが読み取ってGoogle側で設定する。もし誤りや修正等があればナレッジグラフから教えてくれ」
というように仕様が変更となった、ということ。
そのため、現在では著者情報のうち、SNSプロフィールに関する情報を構造化マークアップしたとしても
クローラーには無視されてしまう、との状況になっているようです。
(実際、英語のGoogleヘルプを見ると「構造化マークアップしたのに著者SNSプロフィールが反映されていない、なぜだ?」という投稿がいくつか見られました。)
著者名・著者URLなど、SNS以外の著者情報属性は引き続き構造化マークアップが有効
SNSに関する構造化マークアップの箇所は読み取らない、というGoogle方針となりましたが
著者名、著者プロフィールURL等の著者情報は
いまだ構造化マークアップを行うことは有効です。
(お詫び: SNSプロフィール箇所のみならず、「著者に関する構造化データ全体」がGoogleクローラーにより読み取られなくなった、との誤まった情報を記載しておりました。修正のうえ、お詫び申し上げます。2020/02/03)
現在ではクローラーは、「Googleナレッジパネル」の情報を著者SNSプロフィールとして参照しています。
下の記事では、Googleナレッジパネル経由で著者情報のSNSプロフィールを伝達する方法と
そもそも、ナレッジパネルとは何なのか?ということを說明しています。
特に個人名や企業名、グループ名がある程度有名な人なら、必ずチェックしておいた方がよい方法です。
まだ有名ではない、という人でも、将来に備えての著者情報SEO対策に役立つ内容となっています。
ぜひ、読んでみてくださいね。
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